一般社団法人 河合隼雄財団 | KAWAI HAYAO FOUNDATION

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一般財団法人 河合隼雄財団ロゴマーク

当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。

新着情報

河合隼雄『日本人の心を解く』が刊行されました!

河合隼雄『日本人の心を解く:夢・神話・物語の深層へ』が、岩波現代全書から刊行されました。

エラノス会議での河合隼雄の5回に渡る講演が収められています。

後の主著となっていくこれらの講演には、そのエッセンスが凝縮されています。
日本人の心を解く
夢や神話、物語の分析を通して、日本人の心や生き方について
時代を超えた示唆を与えてくれる一冊です。

七回忌記念として代表理事河合俊雄が翻訳しました

河合隼雄『子どもの本を読む』が刊行されました

河合隼雄『子どもの本を読む』が、岩波現代文庫から作家・石井睦美さんの解説付きで刊行されました。

この本では、河合隼雄が大人にも読んでほしい子どもの本を紹介しています。子どもの本を読む

子どもの本は、「われわれがこの世に生きるということの本質にかかわってくる」と河合は述べています。

子どもの本は、大人がつい見落としがちな世界への入り口を開いてくれるかもしれません。

河合隼雄 『こころの最終講義』刊行

河合隼雄の京都大学退官記念講演他が収められた『こころの最終講義』が新潮文庫から刊行されました。

河合俊雄代表理事が解説等を執筆しています。

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『村上春樹氏公開インタビュー』に応募されたみなさまへ

河合隼雄物語賞・学芸賞創設記念 村上春樹氏公開インタビューに非常に多くのご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。

代表理事河合俊雄からのメッセージがございます。

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第1回(2013年)年度

ふくわらい
西加奈子

 

審査員による総評
ユニークで圧倒的な言葉の力によって、
「物語」でしか成しえない世界を表現した。
「ふくわらい」のパーツがすべて集まったとしても、
なお語り切れない何かが立ち上がってくる作品である。

選考委員の上橋菜穂子氏による選評、受賞者の西加奈子氏のことばが
新潮社『考える人』2013年夏号に掲載されました。

 

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第一回の選考なので、選考会に臨むまで、小川洋子さん、宮部みゆきさんと三人で、
まずは、「河合隼雄物語賞」に相応しい「物語」とは何か、
その基本的な考えを擦り合わせることから始めなくてはと思っていた。

               ◇

しかし、実際に審査に入ると、作品そのものが、私たちの「物語観」を浮かび上がらせ、
ぐんぐんと、ひとつの太い流れへと導いていった。

               ◇

宮部さんがこの作品を「絵の具を厚く置いて、塗り重ねていったような」と表現しておられたが、
この作品は、そういう「言葉以外のイメージ」で表現しなければ伝えられない、
どう伝えてもこぼれてしまうものが残る、
「物語であることでしか命を持ちえない作品」であり、それゆえに、これを受賞作とした。
(上橋菜穂子選考委員による選評より引用)

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