第2回 河合隼雄学芸賞

〈選考委員〉岩宮恵子  中沢新一  山極寿一  鷲田清一(五十音順)

 

□授賞作品□
首里城への坂道:鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像
(2013年7月 筑摩書房)

 

□著者略歴□
与那原恵(よなはら・けい)
1958年東京生まれ。ノンフィクションライター。97年の『物語の海、揺れる島』(小学館)で脚光を浴びる。近作に『サウス・トゥ・サウス』(晶文社)『まれびとたちの沖縄』(小学館101新書)『わたぶんぶん わたしの沖縄料理』(西田書店)など。

 

□授賞理由□
首里城復活をはじめとする琉球文化再生の立役者である鎌倉芳太郎の寡黙で情熱を内に秘めた人生を物語性豊かに蘇らせた作品。周囲の人々、そして作者の鎌倉への愛にあふれている。河合隼雄を感動させるに違いない一冊。

 

■与那原恵さんの受賞コメント■
『首里城への坂道』という本は鎌倉芳太郎と沖縄の物語について書こうとした本です。物語ということを深く追求されていた河合隼雄先生の作られた賞をいただいたということで大変うれしいです。
琉球文化の復興にかけた方々の努力を広く知らしめることができればうれしく思います。