第13回 河合隼雄学芸賞
〈選考委員〉内田由紀子 中沢新一 山極壽一 若松英輔 (五十音順)
□授賞作□
『僕には鳥の言葉がわかる』
鈴木 俊貴(すずき・としたか) (2025年1月28日刊行 小学館)
□著者略歴□
東京大学准教授。動物言語学者。
1983年東京都生まれ。日本学術振興会特別研究員SPD、京都大学白眉センター特定助教などを経て現職。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本生態学会宮地賞、日本動物行動学会賞、World OMOSIROI Awardなど受賞多数。シジュウカラに言語能力を発見し、動物たちの言葉を解き明かす新しい学問、「動物言語学」を創設。本書が初の単著。愛犬の名前はくーちゃん。
□授賞理由□
鳥のおしゃべりに注目し新しい実験方法を駆使して明るく一点突破した作品。
□受賞のことば□
森の中で突然舞い込んだうれしい知らせに驚きました。さっそく観察対象のシジュウカラたちに、感謝の気持ちを伝えました。
「僕には鳥の言葉がわかる」は僕の18年の鳥語研究の集大成。本書をきっかけに、身近な鳥たちの言葉の世界に一人でも多くの方に気づいていただけたらうれしいです。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月7日発売)誌上で発表いたします。
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