写真は、狭い庭で特別なルールを決めて野球をしている一場面なのですが、

おそらく幹雄兄が何か提案をしているようです。

 

奈良の自宅にて:俊雄小5、幹雄小3、成雄幼稚園年長

 

兄幹雄は話し出したらきりがなく、

独特の論理の構築、展開を見せるのは子供のころからでした。

時に的外れで、時に壮大でしたが、

ともかく他人を完全に出し抜く力を感じたものです。

 

理学部の生態学専攻に始まり、

最後は法社会学という自分にあった分野を見つけてからは、

壮大なことよりも、

的確な独自の分析をいつも披露してくれるようになり、

未公開の話も含めてわれわれ兄弟は耳を傾けたものです。

 

本日は兄の命日で早くも三回忌を迎えました。

壮大な話をしないためにも現実に根差した法学を選んだという幹雄兄でしたが、

最後に温めていた学説を今一度聞いてみたいものです。

 

河合成雄