第6回河合隼雄物語賞が松家仁之さんの『光の犬』(新潮社)に決定しました!

これは北海道の田舎を軸に展開される家族のお話なのですが、

ほんわかと家族がともに生きるというだけのものではありません。

 

それは、ややもすれば冷たくも感じられる家族の物語といえるかもしれません。

この冷たさは違うベクトルに従って個々の家族が生きていく難しさによるのでしょうか?

 

河合隼雄は小川洋子さんとの対談のなかで

「生きるとは、自分の物語をつくること」と言っていますが、

『光の犬』では、

「自分の物語」が家族やその周辺にいたるまで

丁寧に描かれていて、すばらしいのです。

 

松家さんは季刊誌『考える人』で河合隼雄の追悼号を編集してくださった方でもあり、

河合隼雄とは深いご縁のある方です。

奇しくもそのような方の作品がこの賞を受賞されたことは、

現代人のこころを支える「物語」について考えていこうとする我々にとって

ひときわうれしいことと感じられています。

 

これを機会にたくさんの方にお手にとっていただけるとうれしく思います。

松家さん、本当におめでとうございます!!