10月8日(月祝) 第6回河合隼雄物語賞・学芸賞を記念する講演会が京都で開催されました。

今回は、工藤直子さん(詩人・童話作家)の講演会でした。

7月に開催された授賞式では、さすが雨男・河合隼雄!といわんばかりのお天気となり、

その週末は台風の影響が懸念されていたため、どうなることか、、、と心配しておりましたが、

講演会当日は、暑さを感じるほどの快晴となりました。

聞けば、工藤さんは晴れ女とのこと。さすがの河合隼雄も力及ばずだったようです。

 

講演会では、ご自身の自己紹介から河合隼雄との出会い、

河合隼雄を通してユング心理学に興味を持ったことなど、

笑いを交えての大変楽しいお話しを伺うことができました。

 

工藤さんが河合隼雄に教育分析を断られた話や、

それにまつわる『こころの天気図』を出版した時のお話しなど、

そして、あいだに挟まれる河合隼雄との思い出話に、会場は笑い声であふれていました。

 

朗読頂いた本は、『てつがくのライオン』そして『「いる」じゃん』でした。

   

作品にまつわるエピソードをお話しいただきながら、

朗読を聞くことで、作品に対する気持ちや、伝えたい部分を感じることができました。

ご本人の声で、朗読を拝聴できるというのは、

作品の新たな魅力に気づけたり、作品と作者のつながりを感じれたり、

色々な意味で勉強になるなぁと思いました。

 

『「いる」じゃん』では、絵を描いている息子さんのお話しも聞けました。

その中でも、「コスモス」のエピソードには、会場の皆さんが感激されていました。

そして、講演の最後は、『あいたくて』の詩で締めくくられました。

 

河合俊雄代表理事とのインタビューでは、

講演の時にお話しされた、なぜ工藤さんが教育分析を断られたのか、

という部分を掘り下げたお話しや、工藤さんのお人柄が垣間見える、

気合いの入った話など、大変おもしろいインタビュー内容となりました。

 

また、本邦初公開となる、工藤さんの「箱庭」体験のお話しは、大変興味深いものでした。

ここではお出しできませんが、貴重なお写真を拝見させていただけました。

 

今回もたくさんの皆様にご参加いただきまして、大変ありがとうございました。