福井新聞の記事「地方こそ文化の宝庫」の中で、河合隼雄のことが触れられています。

 

ちょっと前の新聞記事になりますが、

 

2020年2月23日付の福井新聞の記事(5面)、

 

「ふくい日曜エッセー・時の風」コーナーの中で、

 

文化庁総括・研究グループ研究官の朝倉由希さんが、

 

「地方こそ文化の宝庫」という文章を寄せています。

 

2040年(!)の福井県を見据えた将来構想を作る

 

「長期ビジョン推進懇話会」の委員を務める朝倉さん。

 

長いスパンで地方の将来を見据える上で、

 

「文化力」は重要なキーワードだと注目されています。

 

この「文化力」という言葉を公式に使用し、全国に積極的に広めたのは、

 

文化庁元長官の河合隼雄であったことに触れ、

 

「人が文化芸術の力で心が豊かになるのと同様、社会も文化芸術の力で元気になる」

 

という文化庁長官就任当時の河合の言葉を取り上げています。

 

 

朝倉さんの記事はこちらで読むことができます。

 

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1034582

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福井県のみならず、

 

全国各地の、 あらゆる地域の、あらゆる人々の多様な ”文化の力=文化力”は、

 

今まさに見直され、大切にされるべき時ではないでしょうか?

 

さらに、河合隼雄の考える「文化の力」について、

 

 

『日本文化のゆくえ』(岩波現代文庫,2002/2013)も

 

合わせて読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

約20年前に書かれた本ですが、とりあげられているテーマ

 

――個人、家族、教育、仕事、消費、科学技術、異文化、夢と遊び、芸術、死、宗教、倫理――は、

 

まさにどれをとっても現在、今日のわれわれが直面している問題です。

 

この20年で社会は大いに変化してきたとはいえ、

 

河合隼雄の日本社会と文化を貫く普遍的な視点から、

 

あらためて現代を振り返ってみることで、 新しい気づきを得る機会になるに違いありません。