河合隼雄の兄で、霊長類学者の河合雅雄が5月14日の午前に97歳で亡くなりました。

 

コロナ禍ということで、15日のお通夜も16日の告別式も家族だけで執り行われましたが、

 

河合雅雄の死を悼み、冥福を祈って、河合俊雄代表理事が寄せた弔電を全文掲載します。

 

******河合俊雄代表理事の弔電(全文)******

 

突然の悲しいお知らせをいただき、心からお悔やみ申し上げます。

 

来週にお目にかかることになっていたので、

 

もうお話を聴かせてもらうことができないのかと思うと、とても残念です。

 

もっと近くにおられた家族の方々の悲しい思いは計り知れないものがあると想像します。

 

私の父隼雄を通して知ることの多かった伯父様ですが、

 

そのめざましい業績はもちろんのこと、

 

本当に心優しい人でした。

 

幼い頃に弟隼雄に理詰めで言い負かされそうになったときに、

 

腕力で勝るので力づくで押さえつけ、弟が悔しそうににらんだのを

 

「なんてかわいそうなことをしたのかと今でも後悔している」

 

と言われていたのがとてもこころに残っています。

 

いろいろな思い出が浮かんできてつきないですが、

 

またあの世でも隼雄をはじめ、

 

いろいろな人と楽しく語り合っていることを想像しつつ、

 

こころからご冥福をお祈りします。

 

河合俊雄

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