河合隼雄著 河合俊雄編
〈子どもとファンタジー〉コレクションⅥ『青春の夢と遊び』が発刊されました

青春の夢と遊び

―――青春
最近はあまり見聞きしないこの言葉

河合隼雄も本書の冒頭で
「死語」と言われてさえいる
と述べています

しかし、「青春」という、若く青き、春のイメージは
本当に消滅してしまったのでしょうか

人が宇宙に行ったり、ロボットと会話したり、
さまざまなことが急速にできるようになりました
そんな現代では、夢と現実の境界はきわめて曖昧です

この本を読むと、現代において、青年たちが生きる世界の夢と現実がいかなるものか
そして、それがどのように変化をとげてきて
今、どのように我々に関わってくるのかを考えさせられます

かつてのように、「頭を抱えて苦悩する」ような青年の姿は現代ではみられないかもしれません
しかし、夢や遊びを通じて
非日常の次元に触れるような、みずみずしい体験は
今のわたしたちにとっても
無縁とはいえないのではないでしょうか

よしもとばななや村上春樹、夏目漱石など、
多くの人に読まれている作品をベースに話が進められ
読みやすくも、深く考えさせられるおすすめの一冊です